Jamieson-Fausset-Brown Commentary Critical and Explanatory on the Whole Bible
Robert Jamieson, A. R. Fausset, David Brown · 1871
Commentary Critical and Explanatory on the Whole Bible (1871). CCEL expanded electronic edition states it is in the public domain.
- 翻訳進捗
- 19,831 / 19,831
- 原文言語
- en
はじめに
本書は旧約聖書で最も短い書である。その名は「ヤハウェのしもべ」を意味する。オバデヤはヘブル語の正典配列では小預言書の第四番目、ギリシャ語配列では第五番目に位置する。ある者は彼を、紀元前627年にヨシヤの下で神殿の修復を監督したオバデヤと同一人物と見なす(
代下 34:12)。
しかし
オバ 11-16, 20
は、この時までにエルサレムがすでにカルデヤ人によって覆されていたこと、そして彼がその際のユダヤ人に対するエドムの残酷さを指していることを暗示する。それはまた
哀 4:21, 22; エゼ 25:12-14; 35:1-15; 詩 137:7
にも言及される。
オバ 5
と
エレ 49:9、
オバ 6
と
エレ 49:10、
オバ 8
と
エレ 49:7
を比較すると、エレミヤが他の預言者の場合にもしたように(比較
イザ 15:1-16:14
と
エレ 48:1-47)、
オバデヤの預言の一部を自身の預言の中に組み込んだことがわかる。
年代において先行する他の小預言者たちよりも前にオバデヤが現在の位置に置かれた理由は次の通りである。アモスはその預言の終わりで、将来ユダヤ人によってエドムが服属させられることを予告する。それゆえ小預言者たちを一巻に配列した者は、エドムに関するアモスの先行する短い預言の、より十分な陳述、いわば注解としてオバデヤを次に置いた[マウラー(Maurer)]。(比較
アモ 1:11)。
オバデヤの預言の時期は、おそらくネブカデネザルによるエルサレム占領の直後、紀元前588年であろう。その五年後(紀元前583年)、エドムはネブカデネザルによって征服された。エレミヤはオバデヤの預言の一部をそれが語られた直後に自身のものに組み込んだにちがいなく、そうすることでその正典性を刻印した。
ヒエロニムス(Jerome)は彼をホセア、ヨエル、アモスと同時代とする。この見解を支持する論拠は、エレミヤが同時代の預言者よりも、先行する預言者から一部分を自身の預言に挿入する可能性が高いということである。もしそうなら、
オバ 11-14
の言及は、エルサレムがかつて捕えられた事象のひとつを指すであろう。すなわちレハベアムの下でのエジプト人によるもの(
王上 14:25, 26; 代下 12:2
など)、あるいはヨラムの治世でのペリシテ人とアラビヤ人によるもの(
代下 21:16, 17);
あるいはアマツヤの治世でのイスラエル王ヨアシュによるもの(
代下 25:22, 23);
あるいはエホヤキムの治世でのもの(
王下 24:1
など);あるいはエホヤキンの治世でのもの(
王下 24:8-16)。
すべての場合においてイドマヤ人はユダヤ人に敵対的であった。そしてその敵意を特徴づける言葉は、
ヨエ 3:19
(比較
オバ 10);
アモ 1:11, 12
においてよりも、オバデヤにおいて強いわけではない。
オバデヤが暗示するエルサレム占領は、アマツヤの治世でのヨアシュとイスラエル人によるものの可能性が高い。なぜなら、その少し前、同じアマツヤの治世に、ユダヤ人が戦いでエドム人を征服した後に彼らを過酷に扱ったので(
代下 25:11-23)、
エドム人が報復としてエルサレム攻撃にイスラエル人に加担した可能性があるからである[イェーガー(Jaeger)]。
本書は二つの部分に分けられる。(1)
オバ 1-6
は、イスラエルの悩みの日にその兄弟イスラエルに対するエドムの暴虐と、ユダの他の敵と共にエドムに来る滅びを示す。(2)
オバ 17-21
は、ユダヤ人が自身の所有地に回復されること、それに隣接する諸民の所有、とりわけエドムの所有が加えられることを語る。