嘆き

出来事

聖書には死者のための嘆き、災難による嘆き、悔い改めの嘆きへの言及がしばしば見られ、その表現の仕方と期間が多様である。

聖書には次のような嘆きへの言及がしばしば見られる。(1.)死者のための嘆き。アブラハムがサラのために嘆き(創23:2)、ヤコブがヨセフのために(37:34,35)、エジプト人がヤコブのために(50:3-10)、イスラエルがアロンのために(民20:29)、モーセのために(申34:8)、サムエルのために(サム上25:1)嘆き、ダビデがアブネルのために(サム下3:31,35)、マリヤとマルタがラザロのために(ヨハ11章)、敬虔な人々がステパノのために(使8:2)嘆いた。

(2.)災難による嘆き。ヨブ(1:20,21;2:8)、イスラエル(出33:4)、ニネベの人々(ヨナ3:5)、ベニヤミンに敗れたイスラエル(士20:26)など。

(3.)悔い改めの嘆き。贖罪日にイスラエルの人々が行った嘆き(レビ23:27;使27:9)、サムエルの務めのもとでの嘆き(サム上7:6)、ゼカリヤ書に預言されたもの(ゼカ12:10,11)、多くの詩篇でのもの(51編など)。

嘆きは次のように表現された。(1)泣くこと(創35:8欄外注;ルカ7:38など)。(2)大声で悲しく泣くこと(ルツ1:9;サム上6:19;サム下3:31)。(3)身を損なうこと、すなわち衣を裂くこと(創37:29,34;マタ26:65)、荒布を着ること(創37:34;詩35:13)、頭に土や灰をふりかけること(サム下13:19;エレ6:26;ヨブ2:12)、頭をそり髪やひげを抜くこと(レビ10:6;ヨブ1:20)、身を顧みず装身具を取り去ること(出33:4;申21:12,13;サム下14:2;19:24;マタ6:16,17)、断食すること(サム下1:12)、上唇を覆うこと(レビ13:45;ミカ3:7)、肉を切ること(エレ16:6,7)、黙して座ること(士20:26;サム下12:16;13:31;ヨブ1:20)。

後代に至っては、大声で悲しく泣くことによって悲しみの外的なしるしを表すために雇われ得た嘆き手の一群がいたことが分かる(代下35:25;エレ9:17;マタ9:23)。

死者のための嘆きの期間は多様であった。ヤコブのためには七十日(創50:3)、アロン(民20:29)とモーセ(申34:8)のためには三十日、サウルのためにはわずか七日であった(サム上31:13)。サム下3:31-35にはアブネルの死のための大いなる嘆きの描写がある。

代表・関連聖句